希望(ゆめ)を未来へつなぐ道 浦和美園ー岩槻地域ガイド

Blog
浦和美園~岩槻 暮らしの日記帳

[岩槻まちゼミ] 3. 開催後の変化

2023.01.12

各商店とお客様との交流を通して、各商店や商店街のファンづくりと中心市街地の活性化を推進するという目的の「岩槻まちゼミ」。7月29日から9月11日の日程で24講座が開催され、合計302人が受講しました。

「第1回岩槻まちゼミ」を終えて、講座を実施した店舗にどのような変化があったでしょうか?
岩槻らしさは見えてきたでしょうか?

講座を実施した店舗のその後の変化

講座が終了して数ヶ月が経ちました。講座を実施したことでどのような変化があったのか、前回、講座の様子を取材した2つの店舗にお聞きしました。

おでこを癒す会「おでこを癒す会♪」を実施した『graceful bell』の鈴木さんは、「岩槻まちゼミ」で初めてサロンにいらっしゃった受講者の方が、その後もサロンに通ってくださるようになった、と話していました。
鈴木さんは、最近、新たに女性ホルモンに関する勉強をしたそうです。そこで次回は、「女性ホルモンを整えるためのセルフケア」をテーマに講座を企画してみようと考えているそうです。

 

美肌キムチづくり教室「美肌キムチづくり教室」を実施した『焼肉やっちゃん』オーナーの奥津さんは、10年以上前から「キムチづくり講座」を行ってきました。これまでは店内や近辺の張り紙での告知だけだったため、限られたお客様への宣伝しかできなかったそうです。それが今回「岩槻まちゼミ」に参加したことで、広い範囲の方に講座やお店を知ってもらうことができた、と嬉しそうに話していました。
コロナの影響で久しぶりの講座実施となったため、担当した従業員には、ほど良い緊張感が刺激となって良かった、とも話していました。
講座を継続することで、お客様も楽しみにしてくださるようになるし、お店側もお客様のニーズを知ることができる、奥津さんは、これからも講座を続けていこうと考えているそうです。

アンケート結果から見えた「岩槻らしさ」

9月29日、参加店舗の方々と実行委員会による「岩槻まちゼミ」結果報告会が行われました。
受講者が記入したアンケートの集計結果を見ながら振り返り、情報交換が行われました。
また、「岩槻まちゼミ」の企画段階からご指導いただいている松井洋一郎氏(内閣官房 地域活性化伝道師)より、次回につなげるためのアドバイスをいただきました。

受講者アンケート
※アンケート内容をPDFで表示

受講者アンケートの設問は、全国で実施される「まちゼミ」共通のものです。だからこそ、地域の特徴がわかる、と松井氏はおっしゃいます。

初めての実施で300人以上の受講者があったことは大成功だそうです。広報はもちろん、参加店舗の方々の努力も大きかったのではないでしょうか!夏休みと重なったこともあって、親子での参加も多く見られました。

開催準備の勉強会の場で、参加店舗の方々は「満足度」について、目標を掲げました。受講者アンケートの「大満足・満足・どちらともいえない・不満」という回答項目の中で、「大満足」を70%以上としようというものです。
さあ、結果はどうだったでしょう...。
集計結果は、「大満足」が73%となり目標達成!「満足」の26%と合わせて99%を占め、満足度の高い講座が多かったことがわかります。

アンケート結果から、特に岩槻の特徴が表れたのは「今後行って欲しいまちゼミのテーマ・ジャンル」を聞いた質問でした。
全国平均では、「グルメ」・「料理」・「手芸」・「ファッション」が上位4位となっていますが、岩槻は、「料理」・「手芸」・「健康」・「グルメ」が上位。「グルメ」よりも「料理」が多く、「ファッション」の代わりに「健康」が上位に入っています。

自由記述では、「音楽・楽器」や「外国語」などのほか、「岩槻の歴史」や「お祭り」など地域の歴史や行事についての講座を希望するという意見もありました。
このようなアンケートから、岩槻の特徴がはっきりと見えてきました。地域に合った講座を継続して実施することが、まちの活性化につながるのだと松井氏は言います。

まちゼミ結果検証会

講座を振り返って意見交換

結果報告会では、講座を開催した店舗が4、5名のグループに分かれ、意見交換をしました。

「普段は直接お客様と接する機会がない業務なので緊張したが、うまくコミュニケーションが取れてよかった」や、親子向けの講座を実施して「子どもの集中力や柔軟な発想に驚き、感動した」など、新たな発見や達成感があったと感じる意見が多数出ました。

講座を企画するにあたっては、「改めて勉強をすることで、自分の専門家としての技術や知識を再認識した」という意見がありました。家族で経営している店舗では、「講座の内容を検討したり、機械の買い替えを相談したりして、会話が増えたのも良かった」と予想以上の効果もあったようです。

また、「講座の時間配分を工夫したり、何度も練習をしたりしたが、伝えたいことの半分も話せなかった」や、「お客様が参加しやすい曜日や時間帯が分からなくて迷った」などの意見もありました。やってみて初めて分かることがあったようです。お客様に喜んでもらうために、この経験を次回の「岩槻まちゼミ」に活かそう!と前向きなディスカッションが行われました。

意見交換

松井氏からは、今後に繋げるためには「50代から60代が参加する機会を増やす」「参加店舗同士が連携して、ほかの店舗の講座を宣伝したり、お客様を紹介し合ったりする」「各店舗がSNSをさらに活用して、同時多発的な広報と、お客様がコメントをアップした時にフォローできる態勢を強化する」などの工夫をすると良い、とアドバイスがありました。

さらに、「まちゼミ」はすぐに効果が見えるものではないが、継続すれば地域性が見えてくる、役割分担しながら自分ができることをやっていけば地域が盛り上がるのだと大きなエールをいただきました。

次回に向けて

実行委員会では、既に「第2回岩槻まちゼミ」の準備が進められています。
次回は、2月17日から開催の予定です。今回参加した店舗からの紹介で参加希望事業者が増えていることもあり、次回は講座数を増やして実施したいと考えているそうです。
実行委員会会長の田中さんは、広報についても「知らせる」だけではなく「広げる」ことを意識して行いたいとおっしゃっていました。

取材を終えて

意見交換会に参加した皆さんは、次回に向けての改善点が整理できたようです。
個々の店舗で頑張るだけではなく、お互いにアドバイスし合ったり、ほかの店舗の講座を宣伝し合ったりする協力体制が強くなったことを感じました。こうして連携していくことが、地域活性化の大きな力となるのですね!
初めて実施した「岩槻まちゼミ」で、このようなチームワークで動けることは素晴らしいことです。これが岩槻の「人」のつながりの良さであり、まちの特徴のひとつだと感じました。

「まちゼミ」は、参加費無料(一部材料費あり)・少人数制・商品の販売や勧誘無し、という3つの原則があります。だからこそ、気軽に参加することができるのがいいですね。

初めて岩槻を訪れる方や岩槻に引っ越すことを検討している方は、「岩槻まちゼミ」のいろいろな講座に参加して、お気に入りのお店を見つけてみませんか。
既に岩槻に住んでいる方も、こんなお店があったんだ、と今まで意識していなかった岩槻の良さを再発見できるかもしれません。

次回はどんな講座が開催されるのでしょうか。楽しみですね♪

関連情報

岩槻まちゼミ(Facebook)
https://www.facebook.com/profile.php?id=100083604781015

岩槻まちゼミ レポート一覧

一覧に戻る

エリアで探す

選択してください