希望(ゆめ)を未来へつなぐ道 浦和美園ー岩槻地域ガイド

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浦和美園~岩槻 暮らしの日記帳

【特集】浦和美園をもっと楽しく!

2022.03.28

浦和美園の地域をもっと楽しく!もっと元気にしたい!との想いから、家族で楽しめるイベント「美園マ・マルシェ」を開催している齋藤智子さん。ご自身もハンドメイド作家として、アクセサリーや小物をつくっています。ママとして、イベント主催者として、「美園マ・マルシェ」のことや浦和美園での暮らしを語っていただきました。齋藤さんという人物にも浦和美園の地域にもたくさんの魅力を感じました。
春の訪れを思わせるような陽気の日、浦和美園駅西口にある美園台公園でお話を聞きしました。

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齋藤智子さん齋藤智子さん
自身が浦和で育ったことから「子育てするなら浦和」という想いを持っていたことと、浦和レッズ好きな夫の俊輔さんが、家から「埼スタ」を眺めたい、歩いてレッズの試合を応援しに行きたい、という強い希望があって、6年前に浦和美園に引っ越してきました。現在、小学生のふたりの息子さんと4人で暮らしています。


「美園マ・マルシェ」について

―――「美園マ・マルシェ」という名前の由来は何ですか。

「美園のママたち」がやっている「マルシェ」という意味で「美園マ・マルシェ」と名付けました。実は、この名前は夫のアイディアなんです。

―――どのようなイベントですか。

「浦和美園をもっと楽しく」というコンセプトで、ママクリエイターが浦和美園駅東口歩行者専用道路やウニクス浦和美園などでハンドメイドの小物を販売したり、ワークショップを提供したりするイベントです。大人だけでなく子どもにも楽しんでほしいので、出店者の皆さんには、お子さんが自分のおこづかいで買える価格の商品を加えてほしいと声がけしています。

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―――イベントを企画したきっかけは?

私自身が手先を使った小物作りが好きだったことがあり、自宅でドライフラワーを教えていました。小さなお子さんがいる子育て世代のママたちの中には、日中の少しの時間を利用して、ハンドメイドを趣味にしている人が多く、ドライフラワーの生徒さんやその知り合いにもハンドメイドの作家さんがたくさんいることがわかりました。
美園には手先が器用で技術を持っている人がたくさんいるのに、活動場所を求めて、ほかのまちや地域のマルシェに出店しているのはもったいないと思ったのです。そこで、その作家さんたちと浦和美園の地域をもっと楽しく、もっと元気にする活動として「美園マ・マルシェ」を始めました。

―――出店するメンバーはどのように決めているのですか。

はじめは、ドライフラワーの生徒さんたち数名から始まりました。その後、知り合いを誘いあったり、時々、「新しい風」というか、新たなメンバーを増やすために、2次募集としてInstagramで出店者を募集したりしながら、徐々に仲間が増えてきました。
クリエイター様は、イベント以外には、委託販売のお店に作品を置いたり、ネット販売をしたりしている方も数多くいらっしゃいますね。今では、各クリエイター様とLINEグループでつながってイベント企画を進めています。
また、最近はキッチンカー様にも出店してもらっていますが、実際に食べに行って「美味しい」「いいな」と思ったお店に声をかけています。クリエイター様もキッチンカーでのご出店者様もコミュニケーションをとりながら仲良くやっているんですよ。イベント前だけではなく、LINEグループのトークで日々の出来事なども仲良くやりとりしています。

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―――イベントの運営はご苦労も多いと思いますが、心がけていることはありますか。

イベントは大人数で動いているので、流れが乱れたり、仲間同士の空気が変わったりしないよう、気を配っています。「競争じゃないよ!」と声をかけたこともありました。だから、参加者それぞれが協力し合える雰囲気ができています。

―――主催者としてのリーダーシップが素晴らしいですね。齋藤さんは、もともとこのようなコミュニケーションが得意だったのですか。

いいえ、決して得意だとは思っていません。継続するためには必要なことだと思うので、悩みながらも取り組んでいます。困ったことが起きたときは、夫にどんな言い方をしたらいいか客観的な意見を聞いたりもします。

―――イベントを始めたころから現在で変わったことがありますか。

地域のたくさんの人に楽しんでもらいたいので、日程は、近隣の小・中学校の行事と重ならないように企画しています。また、回を重ねるごとに認知度が上がったことで、集客数も上がりました。出店するクリエイターさんの知り合いが来てくれたことから始まって、その先にいるファンやフォロワーさんが県外から訪れるまでになりました。

コロナ禍になってからは、「美園マ・マルシェ*new normal style*」として開催しています。
ブースの間隔をあける・手指の消毒・金銭のやり取りはトレーを使用するなどの対策をとるほかに、状況に応じて、ワークショップを予約制にしたり、中止にしたりすることもありました。

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―――ママとして、クリエイターとして、イベント主催者として活躍している齋藤さんですが、それぞれの立場や場面で気持ちを切り替えているのですか。

特に心構えや意識は変わらないです。必要なことはすぐに夫に相談しますし、息子たちに作品を見せて意見を聞くこともあります。家庭内でもイベントの話を自然にできる環境です。

―――ご家族の協力もイベント継続の大きな力となっているのですね。今後は「美園マ・マルシェ」をどう展開していきたいですか。

数年前になりますが、ダンスやバレエなど、子どもたちの習い事の発表の場がなかったので、会場内に舞台を設置して成果を披露する機会を作りました。それは今後もやりたいことのひとつです。

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また、大人も子どもも楽しんでほしくて続けてきたイベントですから、最終的には「子ども店長」によるブースをつくりたいですね。お金のやり取りを通して、金銭感覚を養う機会があっても良いのではないかと考えています。

浦和駅近くでイベントを企画したこともありましたし、岩槻のイベントに出店の予定もありましたが、そのような機会に浦和美園ってこんなに良いまちなのだということを広く伝えたい想いもあります。
でもやっぱり一番は、美園で暮らす親子のために「美園マ・マルシェ」を続けていきたいですね。

浦和美園のまちの良さについて

―――このまちの良さはどんなところにあると思いますか。

引っ越してきた6年前は戸建ての住宅は少なくマンションばかりでしたが、その後どんどん住宅が増えて、小さなお子さんがいる20代、30代の家族がたくさん暮らしています。
道路が広く、警察のパトロールもこまめに回っていて、子育てしやすい安心・安全なまちです。常に子どもの笑い声が聞こえているので、自然と明るい気持ちになります。子どももお年寄りも住みやすいまちだと思います。

―――この公園でも子どもが元気に遊ぶ声が聞こえています。浦和美園って公園がたくさんありますね。

はい。まちのあちこちに公園が整備されて、それぞれ特色があります。バスケットコートがあるような公園は少し大きなお兄ちゃんたちが遊んでいるので、小さな子は別の場所の遊具がある公園で遊びます。年齢によって、また遊び方によって公園を選ぶことができるのも良いところです。

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―――浦和美園で暮らすことを検討している方に伝えたいことはありますか。

実際に相談を受けたこともあります。子育て世代が多く、最近では、学区を調べて引っ越してくる家族も増えました。以前からある小・中学校のほか、ここ数年で新設された学校も在籍人数がどんどん増えています。
私が引っ越してきた頃は、病院が少なくて習い事の教室もあまりなく、川口や北浦和など近隣の地域に行っていましたが、最近はどちらも増えて便利になってきました。今は浦和美園のどこの地域に住んでも住みやすいと思いますよ。

取材エピソード

ワンちゃんを連れてお散歩しながら公園に現れた齋藤さんは、ハンドメイドが好き、浦和美園が好き、という想いが表情や言葉から溢れ出ていました。
「美園マ・マルシェ」は、クリエイターさんにとって単に物を売る場所ではなく、自己実現の場、コミュニケーションを楽しむ場となっているのです。10月24日の「美園マ・マルシェ*new normal style*」では、お子さん連れの家族が休日を楽しんでいる様子が見られました。
好きで始めたハンドメイドが仲間を増やし、継続していくことで、自然と「美園のまちの日常」をかたち作ることになっているのだと感じました。そこには「趣味」「職業」「商売」などの言葉にとらわれず、いま自分が「やりたいこと」「できること」を追求している齋藤さんの姿がありました。コロナ禍でイベントの形態が変わりつつある中、「美園で暮らす親子にもっと楽しんでもらいたい」「美園の魅力を伝えたい」という齋藤さんの想いは、これからも人々のネットワークの広がりとともに、美園のまちの日常に溶け込んでいくのではないでしょうか。

関連情報

次回の「美園マ・マルシェ」は2022年4月2日にイベント開催予定。
・美園マ・マルシェ(イベント情報はこちらから)
https://www.instagram.com/misono_mamarushe/(Instagram)

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