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浦和美園~岩槻 暮らしの日記帳

活気あるまちを目指す、話題のベーグル専門店!

2023.02.21

2022年7月、岩槻初のベーグル専門店「MIYATAYA BAGEL」がオープンした。
岩槻駅東口から徒歩4分の好立地。オープンして半年以上経った今もなお、客足が途絶えることはない。

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miyataya02.png「プレゼントしたくなるベーグル」という印象的なお店のコンセプト。
今回は、そんなお店のコンセプトに込められた背景や想い、地域の一員としてお店が目指す姿などについて、代表の浅野さんに話を伺った。


「プレゼントしたくなるベーグル」とは?

miyataya03.png実はこちら、かつては「宮田屋」の屋号で乾物屋等を営んでいた建物を、令和3年10月に行われた「第2回リノベーションスクール@岩槻」をきっかけにリノベーションし、歴史ある外観はそのままにベーグル専門店として誕生したお店。

当時、地元の方々の間では「宮田屋」の乾物が贈答品として利用されていたとのことから、その歴史や店主の想いを大切にすべく、「プレゼントしたくなるベーグル」という地域の人のつながりを思い起こさせるコンセプトにしたそうだ。

また、その想いを実現させるには「おいしくなければ意味がない!」と、商品にもこだわっている。
「おいしいベーグルを作りたい!お客様に喜んでもらいたい!」
これが浅野さんをはじめとする、お店に関わる全ての人たちの共通の想いだ。

店頭には常時、約20種類の商品が日替わりで並ぶ。
ビターなココアの生地にたっぷりのチョコを入れた大人向けのチョコベーグルや、クランベリーやブルーベリーを贅沢に使用したベーグル、子どもや年配の方も食べやすいソフトなベーグルもある。
また、カレーのベーグルや、季節限定のベーグル、ベーグルサンドなど、目を引く魅力的な商品で溢れている。

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1番人気の「チョコ&チョコ」(左) 岩槻ねぎを使用した「岩槻ねぎ味噌」(右)

これらどの商品にも、あれもこれもと「プレゼントしたくなる」ために欠かせない、共通する3つの大きなこだわりがあるという。

①食べやすさ:子どもから年配の方まで食べやすいもっちりやわらかな食感。
②安全性:北海道産小麦と酵母を使用。
③おいしさ:素材そのものを活かした味の追求。

特に強く感じたのは、おいしさへのこだわり。どのベーグルも具だくさんで、味がはっきりしており、「プレーン」は小麦の風味を直に感じることができる。
さらに、岩槻の特産品である岩槻ねぎや、地元の鈴木酒造さんの酒粕で作った甘酒を使用するなど、岩槻ならではの素材を活かしたベーグルも提供している。
店舗スタッフの積極的な提案により、次々と生み出される新商品。そのスピードには、浅野さんも驚かされているとか。人気商品をはじめ、岩槻ならではの商品は、地域の方のみならず遠方のお客様からも支持されているそうだ。

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「プレゼントしたくなるベーグル」というコンセプトには、MIYATAYA BAGELが誕生した背景や想い、商品へのこだわりが詰まっていた。

地域の一員として、お店が目指す姿とは?

「地域経済を回して、まちの活性化に貢献したい。」と浅野さんは語る。
地域の雇用を増やし、人やモノを通じて地域経済を発展させる。地域経済が発展することで、まち全体がより一層元気になる。
おいしい商品を提供し、お客様に喜んでいただくことで、岩槻内外から来店してくれるお客様が増え、地域ににぎわいが生まれる。そんな姿を目指しているという。

miyataya06.pngこちらは、お店オープン日の様子。
予想をはるかに上回る、80名以上のお客様が開店を待っていてくれたそう。また、その列はオープンしてからも数か月間続いたとか。
チラシやSNSを見て来店してくれるお客様はもちろん、口コミを通じて来店してくれるお客様も多いという。「おいしかった」と声をかけてくれるお客様、頻繁に来店してくれる常連さん、SNSを見て遠方から足を運んでくれるお客様など、多くの方々に喜んでいただけていることを日々実感し、それはとても嬉しく、ありがたいという。

また、オープン以降、地域の変化を感じた、と浅野さんは話す。
お店周辺にこれまでなかった人の流れができているだけでなく、高校生が学校帰りにお店に立ち寄ったり、迷子の小学生が「知り合いが働いているこのお店なら!」と安心して助けを求めに来たり、お店の存在が地域の人たちの目的や「よりどころ」となってきていることを感じるという。まちの中に、気軽に立ち寄れるお店があるということ、地元のスタッフがお店に立っているということが、にぎわいや安心を生んでいるのだろう。

他に、地域との関わりでは、小学生の見学受け入れもあった。
地域の方々と関わる活動を通して、自分の住むまちをより理解するための生活科学習「もっとなかよしまち探検」の一環として、地域の小学生がお店に見学に来たという。自分の住んでいるまちに新しくできたお店、そのお店の想いやこだわり、商品製造の様子を見聞きし、感じるものがあったのだろう。店内には子どもたちからのお礼のメッセージが飾ってあり、心がほっこりした。
また、「こんなベーグルがあったら良いな」という子どもたちの商品アイディアを受け、スタッフは商品の製品化に向けて、楽しんで取り組んでいるという。すでに製品化された商品も何種類かあるとか。

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小学生のアイディア(右上)を受け、製品化された商品(下)

今後の展望

「より多くの方にMIYATAYA BAGELのベーグルを届けたい!」と、浅野さんは強く語る。
今現在、店舗内でベーグル製造と販売を行っているが、どうしても製造数に限界があるとか。今後はさらに多くの方にベーグルを届けるため、より多くの製造数を確保できる環境を構築したいという。
また、岩槻発祥のブランドとして、今後も地域の食材を取り入れた商品開発に、より一層力を入れていきたいという。

最後に...

順調そうに見えたお店のオープンだが、「当時の記憶がない」と浅野さんが何度も口にするほど、開店まで多くの苦労があったそう。何もないところからスタートし、一歩踏み出した先にまた次々と壁が立ちはだかる。無我夢中で苦労した先に、お客様の喜ぶ姿。それはどれだけ嬉しく、活力になるか、想像すると心が躍る。
リノベーションの段階から地域と関わり、オープン後は地元の方を中心としたスタッフが自主的に店舗運営や商品開発を担っている。浅野さんとスタッフとの間に信頼関係がなければ、なかなか続かないことだと思う。これもお店の魅力に繋がっているのでは。
地域に愛され、発展し続けるMIYATAYA BAGELの今後に期待!

店舗情報

店名 MIYATAYA BAGEL
住所 埼玉県さいたま市岩槻区本町3丁目12-11
電話番号 048-606-3680
営業時間 11:00-17:00 ※ベーグル完売次第閉店
定休日 日曜日、月曜日、不定休日あり
HP https://www.miyatayabagel.com/
Instagram @miyataya_bagel

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