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浦和美園~岩槻 暮らしの日記帳

「まち=人」で地域を盛り上げる、岩槻家守舎さんにお会いしてきました♪

2021.02.17

さいたま市で取り組んでいる「リノベーションまちづくり」によって、2021年2月27日にオープンするカフェ「ChaTora」をご存じですか? 今回は、この「ChaTora」を運営する岩槻家守舎(いわつきやもりしゃ)のメンバーにお話を聞いてきました!

岩槻家守舎のメンバーは、代表兼デザイナーの上村明日香さん(23)、大工の金子慎太郎さん(36)、建築設計士の木津大輔さん(32)の3人です。この3人は、2020年2月に開催された「リノベーションスクール@岩槻」によって初めて出会いました。リノベーションスクールに参加したきっかけや、3人に共通する想いを聞いてみました!

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0206_14.jpg代表の上村さんは、高校卒業後に友達と起業し、システムエンジニアとして働いていましたが、なかなか運営がうまくいかずに苦労していた時期もあったそうです。そんな上村さんの散歩中に目に留まったのは、「リノベーションスクール@岩槻」のポスターでした。それまで、「自分が良いと思うことをやりたい!」「ありがとうの声を直接聞きたい!」と心に眠っていた気持ちにピンと来るものがあったそうです。


0206_03.jpg大工の金子さんは、「岩槻に住んでいるけれど、地域との関わり方が狭い」と話していました。「でも育ったまちだから思い入れもある。もっと広く関われるなら楽しそう!」と地元である岩槻にもっともっと関わりたい、仕事以外の関わり方をまちに広げたい、との想いがあり参加したそうです。


0206_04.jpg一方、建築設計士の木津さんは、以前から他地区で行われていたリノベーションスクールの存在を知っていたそうです。事業化するには、設計以外の企画や運営などの未経験の分野も担わなければいけませんが、それこそが「楽しそう!」と思ったそうです。

3人ともとてもポジティブで、「もっともっと自分の視野を広げたい!」「岩槻のまちづくりに関わりたい!」「自分たちの働きかけで人がつながり、まちが変わる。そんな仕掛けをしたい!」との共通の想いが伝わってきました!!

そんな岩槻家守舎はどのような活動をしているのでしょうか。
そもそも家守(やもり)とは、江戸時代、不在地主に代わって長屋を管理する大家のことで、店子から持ち込まれたありとあらゆる面倒ごとの相談役として、地主から支払われる管理料などで家計を立てながら、公用(公共的なサービス)を行い、まちを治めていました。
その民間によるまちのマネジメントの仕組みを現代に蘇らせたのが、「現代版家守」です。リノベーションまちづくりにおける現代版家守は、すでに全国各地で活動していますが、都市活動が衰退したエリアで空き家・空き店舗などの遊休化した不動産を上手に活用して、地域に求められている「新しい価値」を生み出しています。

岩槻家守舎は、遊休不動産を活用し、単に自分たちの店舗をオープンするだけに留まらず、「人」と一緒に地域を盛り上げていくことを目的としています。代々岩槻で暮らす人、岩槻で子育て中の若い世代、岩槻に縁のある学生など、それぞれが地域で活躍できる居場所やコミュニティを作りたいと考えています。「人」との関わりや異業種のコラボレーションによって、岩槻のまちを活性化させたい!そしてそこには、この事業を成功させるという3人の強い意志を感じました。

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なぜそこまで岩槻に愛着があるのか、岩槻生まれ岩槻育ちの3人に聞きました。
3人が口をそろえて語ったのは、「育ったまちで思い入れがあるから」。続けて「観光資源や歴史的遺産、特産品もあるっちゃあるけど...うーん、生活とかけ離れている...。」とも(笑)
「でもだからこそ、ちょっと後押しすれば生活においても豊かと感じられるまちになるのでは!」とも語り、地元の人が岩槻のことを自慢できるような、住んでいて楽しいと思えるようなきっかけや場所を作りたいそうです♪

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最後に、「ChaTora」をオープンするにあたって読者に伝えたいことを聞きました。

0206_09.jpg「ワクワクすることやろうぜ!」by.上村さん
まちのみんなが、自分のワクワクすることをやった方が楽しい。この場所が、自分の「楽しい!」「好き!」を発見するきっかけとなる場にしていきたいです!

「岩槻は○○も、△△もある!と言わせたい」by.金子さん
「岩槻と言ったら○○」という狭い意識や思い込みを変えたい。この場所を起点に「人」をつないでいくことで、岩槻に住む人それぞれが自慢できることや愛着を持てることを見つけてほしい!

「友達100人作る!」by.木津さん
生活する人にとって、生活の豊かさとは、「人」とのつながりを感じられることだと思う。まちの「人」と「人」がつながることで、お互いにふらっと立ち寄れる、そんな居場所があるまちにしたい。それはこの3人だけではできないので、ぜひ1度来店して友達になってください!

単に空き家を活用するだけでなく、地域の「人」「場所」「仕事」「コミュニティ」をつなげてまちの景色を変えたい。若い人たちのこの熱い想いこそが、現代版家守の姿なのでは...?と思いました。リノベーションまちづくり、とても楽しそうです。
「ChaTora」のオープンが待ち遠しいですね~♪


【リンク情報】

岩槻家守舎
https://facebook.com/iwatsuki.yamorisya/

岩槻リノベーションまちづくり
https://facebook.com/iwatsukireborn/

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