こんにちは、スズキ家のおばあちゃんです。
今日は、近所のお友だちと「人形のまち岩槻 重陽の節句」イベントに出かけました。
日本は、古来から季節の移り変わりとともに四季の移り変わりに合わせた行事や文化があります。その五節句で、旧暦の9月9日は「重陽の節句」が行われてきました。「菊の節句」とも呼ばれ、菊の花を供え、香りと花の美しさを生かした食べ物や雛飾りを楽しみ、不老長寿を願う行事だそうです。
この時期は、岩槻にもたくさんの人が訪れますが、3月の桃の節句と違って、大人が楽しめる落ち着いた雰囲気を感じます。
まずは、岩槻駅から徒歩5分の大正館へ。
菊の節句らしく、雛飾りに敷かれた毛氈(もうせん)は、赤よりも黄色が多いことに気がつきました。
最初に見たお雛様は、優しい色合いの衣装で時代を感じさせる人形でした。人形の口元が半開きになっているが気になり、大正館の案内の方に尋ねると
「人は、リラックスすると口が自然と半開きになるものです。この雛飾りは、昔の人が世の中の平安を象徴する意味で、わざと口を半開きに作ったのですよ」
と教えてくれました。人々の思いが込められているのですね。穏やかな表情にうっとりしました。
次に訪れたのは、鈴木酒造 酒蔵資料館。入ってすぐのところには、花や鳥などをモチーフとしたかわいらしい吊るし飾りが飾られていました。見ているだけでウキウキします。
この資料館は、普段は昔の酒造りに使った道具を展示している資料館ですが、重陽の節句には、その道具とともに吊るし飾りや雛人形が並びます。風情があり、生活の中で根付いている人形の文化を改めて感じました。
この時期は人形だけでなく、菊の花をかたどった「練りきり」や「はさみ菊」という和菓子もあります。
これは、うちの近くにある和菓子屋「秋月」で買いました。我が家では、主人とお茶を飲みながらこのはさみ菊を食べるのがここ数年の恒例となっています。
今年は、洋菓子屋さんでも菊の花をかたどったケーキが販売されていました。洋菓子屋さんが「重陽の節句」のイベントに参加することはあまりなかったので、ちょっと覗いてみようと立ち寄ったのが「パティスリーアンデトゥール」(日本語カタログ)。地元の生みたて卵を使ったプリンやロールケーキが人気のお店ですが、重陽の節句に合わせて「かぼちゃモンブラン」が販売されていました。
菊の花びらに見立てたかぼちゃのクリームは、一つ一つ絞り出して形作っていると聞いて、シェフの思いと技術のすばらしさ感動しました。
季節を感じながら人形を見て、仲のいい友達や家族とお菓子を食べて、心が豊かになるような半日を過ごしました♪
【この記事内のリンク先一覧】
・人形のまち岩槻 重陽の節句
https://www.urawamisono-iwatsuki.info/play/iwatsuki/play_38.html
・東玉大正館
http://www.city.saitama.jp/004/005/006/001/016/p005876.html (さいたま市 文化財紹介)
https://www.urawamisono-iwatsuki.info/files/iwatsuki_03.pdf (#iwatsuki/日本語)
・鈴木酒造
https://www.stib.jp/info/data/suzuki.html (さいたま観光国際協会)
・和菓子 秋月
http://www.saitamarche.info/shopinfo/48/ (さいたままるしぇ)
・パティスリーアンデトゥール
https://www.urawamisono-iwatsuki.info/files/iwatsuki_04.pdf (#iwatsuki/日本語)